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エドガーケイシー療法:ヒマシ油局方

ここに書かれているエドカー・ケイシー療法は病気の診断・治療、症状の改善を目的とするものでなく米国、日本で報告されたものをまとめたものです。

病気診断治療を目的とする場合は医師にまず相談ください。

私どもの顧問医師を紹介する場合や適切な医師を紹介することもあります。

ヒマシ油(ひまし油) Castor Oil(OLEUM RICNI)

本品はトウゴマ(Ricinus communis Linne)(Euphorbiaceae)の種子を圧搾して得た脂肪油である。

性状
本品は無色〜微黄色澄明の粘性の油で、わずかに特異なにおいがあり、味は初め緩和で、後にわずかにえぐい。
本品はエタノール(99.5)又はジエチルエーテルと混和する。
本品はエタノール(95)に溶けやすく、水にほとんど溶けない。
本品は0℃に冷却するとき、粘性を増し、徐々に混濁する。
確認試験
本品3gに水酸化カリウム1gを加え、注意して加熱融解するとき、特異なにおいを発する。
ごの融解物に水30mLを加えて溶かした後、過量の酸化マグネシウムを加えろ過し、ろ液に塩酸を加えて酸性にするとき、白色の結晶を析出する。
比重
d25/25
0.953〜0.965
酸個
1.5以下
けん比価
176〜187
水酸基価
155〜177
ヨウ素価
80〜90
純度試験
偽和物
本品1.0gにエタノール(95)4.0mLを加えて振り混ぜるとき、澄明に溶け、エタノール(95)15mLを追加するとき、液は混濁しない。
貯法
容器気密容器(註)

丸石製薬の局方の確認試験と4年間へた安定試験を下記に製造番号4Z03 製造から試験日までの経過年数

試験項目 判定基準 試験成績
性状 無色〜微黄色澄明の粘性の油で、わずかに特異なにおいがあり。 適合
確認試験 陽性 適合
比重 d2525:0.953〜0.965 0.960
酸価 1.5以下 0.29
けん化価 176〜187 183
水酸基価 155〜177 168.3
ヨウ素価 80〜90 83.2
純度試験
偽和物
本品1.Ogにエタノール(95)4.OmLを加えて振り混ぜるとき、澄明に溶け、エタノール(95)15mLを追加するとき、液は混濁しない。
適合

米国Baar社製 Baar Castor Oil

Baar Castor Oilの試験を示すと下記のように日本局方、米国の局方規格もBaar社製ヒマシ油の規格は適合しています。

試験項目 判定基準 試験成績
性状 無色〜微黄色澄明の粘性の油で、わずかに特異なにおいがあり。 適合
確認試験 陽性 適合
比重 d2525:0.953〜0.965 0.960
酸価 1.5以下 0.81
けん化価 176〜187 182
水酸基価 155〜177 160
ヨウ素価 80〜90 85.5
純度試験
偽和物
本品1.Ogにエタノール(95)4.OmLを加えて振り混ぜるとき、澄明に溶け、エタノール(95)15mLを追加するとき、液は混濁しない。
適合

註1:アルカリと加熱すると,ヒマシ油中のリシノール酸から、セバシン酸と2−オクタノールを生じるヒマシ油特有の反応である。この試験において,特異なにおいは2一オクタノールによるもので、また白色結晶はセバシン酸である。

註2:

けん化価 ヨウ素価 水酸基価 アセチル価
JAS 176〜187 80〜90 155〜177
USP23 176〜182 83〜88 160〜168
Am.OilChem.Soc.標準値4) 176〜187 81〜91 144〜150

註3:別に試料の4倍量の酢酸(100)に澄明に溶けるか否かを併用する方法がある。

註4:気中に放置すると酸敗しやすい。


解説

本質:瀉下薬

名称:Castor Oil USP,BP,EP,RizinusolDAB,Huile ricin FP,蓖麻油(bimayou)中

来歴

わが国では古く漢種を伝えたが、文久3年(1863)アメリカから異種を輸入した.明治10年(1877)ごろより千葉県でヒマ栽培を始め、ヒマシ油を製造し、大正15年ごろには種子年額6000貫を産したが、同地方ではその後衰微した.広く各国局方に収載され、日局には第一版より収載されている。

原植物

アフリカ東北部又はアジア西部のサバナ気候地帯の原産と推定され、熱帯では多年生で常緑の低木状を呈し高さ10mに達するが、温帯地域では1年生草本で高さ1〜2mである。

葉は互生、長柄を有し、5〜12裂の掌状複葉で長さ30cmからときに1mにも及ぶ。

総状花序を腋生し、単性花を開く。

花穂の上部に雄花、下1部に雌花が集まり花冠を欠く。

さく果は球形〜だ円形で一般に軟刺があり、3室。

各室1種子を含む。

種子はやや偏だ円又は卵状だ円形で長さ0.8〜1.7cm、厚さ0.4〜1cm、幅0.6〜0.9cmで種皮は堅いがもろく、表面は清沢で灰色に紫褐色の斑紋や条があり、大理石様紋理を現す。

背面は隆起し、一端に白色のカルンクラを付け、腹面は中央の経線を峯として隆起する。

花期夏〜秋(日本)。

多くの品種があり、茎葉、種子の形状、果実のとげの有無などに変異がある。

わが国へは10世紀ごろ中国から渡来した。

産地2)

トウゴマはインド、中国、メキシコ、ブラジルなど、熱帯、亜熱帯、温帯にわたって広く生育する。

わが国では、カンボジア、タイ、インドネシア、ブラジル、中国、タンガニーカ、ケニアなどから種子を輸入し、採油していたが、近年は主に現地で採油された油を輸入し、国内で精製・加工している.

生産

トウゴマからの採油は一般的な圧搾法で行われるが、精製法は常識的なアルカリ脱酸は行われず、まず油滓を遠心分離後、活性白土による脱色を行う。

次いで高温下(200-220度)、高真空で水蒸気蒸留を行い、脱酸・脱臭する方法が一般的である。

種子の含油率はほぼ40〜55%である。

成分3)

リシノール酸のグリセリドを主成分とする。

脂肪酸組成はガスクロマトグラフ法による1例として、パルミチン酸1〜2%、ステアリン酸1〜2%、オレイン酸3〜6%、リシノール酸87〜90%、リノール酸3〜5%の結果がある4)

リシノール酸はヒマシ油特有の酸で旋元性があり、200度以上に加熱するとエテントールとウンデシレン酸に分解する。分解産物は香料の合成原料として重要である。

[薬理]

一方、ラット又はヒトでは消化管内で加水分解され、吸収されるので、少量の適用では効果が現れない6)

本薬及びリシノール酸ナトリウムはそれぞれネコ生体位及び摘出結腸の活動電位に影響を与え7)、前者はイヌの輪状平滑筋活性を低下させ8)、後者はモルモット摘出回腸、ウサギ摘出空腸、ラット摘出結腸の官発又は誘発収縮を抑制する9)

一方、リシノール酸ナトリウムはヒト空腸及び結腸11)、イヌ空腸12)及び回腸13)、ハムスター空腸8)及び回腸14)、ラット結腸15)において水分及びNa+,Cl-などの電解質の吸収を阻害する。

またリシノール酸は試験管内実験でMicrococcus pyogenes,Alternaria sp.,Penicillium sp.,Aspergillus sp.などの増殖阻止作用を示す。

副作用

悪心・嘔吐,腹痛などが現れることがある。

また、多量内服で下痢、消化産物の吸収不良、腸管上皮細胞損傷17)を引き起こす。

適用

峻下薬とする。その他、外用に皮膚緩和剤として製剤原料とする。

[医療用]
便秘症、食中毒における腸管内容物の排除、消化管検査時又は手術前後における腸管内容物の排除に、ヒマシ油として、通常、成人は15〜30mL(増量限度60mL)、小児は5〜15mL、乳幼児は1〜5mLを、それぞれそのまま又は水、牛乳などに浮かべて頓用する。
[一般用]
腸内容物の急速な排除(食あたりなど)に、成人(15歳以上)1回10〜20mLを1日1回を限度として、必要時服用する(3歳未満の用法は認められない)。
急性腹症が疑われる患者、けいれん性便秘の患者、重症の硬結便のある患者、ヘノポジ油、メンマなどの脂溶性駆虫薬を投与中の患者、リン、ナフタリンなどの脂溶性物質による中毒時には禁忌である。

製剤

加香ヒマシ油局2、クロラール・サリチル酸精局2、トウガラシ・サリチル酸精局2、複方ヨード・トウガラシ精局2

文献 日本薬局方14解説書

  1. 日本油化学会:基準油脂分析試験法129,朝倉書店(1996)
  2. 土屋知太郎:工業大辞典15,320,平凡社(1961)
  3. Eckey,E.W.:Vegetable Fats and oil590,Reinhold Publishing Co.NewYork(1954)
  4. Swem,D.:Bailey's Industrial Oil and Fat Products,4th ed.,453,John Wiley&Sons Inc.,NewYork(1979)
  5. Iwao,1.and Terada,Y.:Japan J Pharamacol.12,137(1962)
  6. Watson,W.C. and Gordon,Jr.,R.S.: Biochem. Pharmacol,11,229(1962);Watson, W. C., et al.: J. Pharm. Pharmacol.15,183(1963)
  7. Christensen,J.,Weisbrodt,N.W.and Hauser,R.L.:Gastroenterology 62,1159(1972);Christensen, J.and Freeman,B.W.:ibid.63,1011(1972)
  8. Stewart, J. J.,et al.:J .Pharmacol.Exp.Ther.195,347(1975)
  9. Stewart, J. J., Gaginella, T.S. and Bass,P: J . Pharmacol.Exp.Ther.195,347(1975)
  10. Ammon, H.V.,Thomas,P.J and Phillips, S.F.: J.Clin.Invest.53.374(1974)
  11. Ammon, H.V.,Thomas,P.J and Phillips, S.F.: Gastroenterology 65,744(1973)
  12. Gadacz,T.R.,Gaginella,RT.S.and phillips,S .F.:Am.J.DigDis.21,859(1976)
  13. Ammon, H.V.,Thomas,P.J and Phillips, S.F.: J.Clin.Invest.53,205(1974)
  14. Gaginella.t.S.,et al. : J.Clin. Invest.53,205(1974)
  15. Bright Asare,p.and Binder,H.J.:Gastroenterology 64,81(1973)
  16. Novak, A.F.,Clark, G C.and Dumpy,h.P.: J.Am.Oil Chemists Soc. 38.321(1961)
  17. Gaginella,T.S.,et al.: J.Pharmacol.Exp.Ther.201,259(1977)

ヒマの実、葉

 

ヒマの実、ヒマノ草


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きれいな消化管がきれいな皮膚につながるように、皮膚病にはヒマシ油は重要であるということを知った。

「薬〔ヒマシ油〕は特に上行結腸に作用するようだ。多くの進行中の皮膚病は、上行結腸が横行結腸に変わる右結腸曲で発生した毒が原因であることは疑いもない事実であり、そこは嫌気性蛋白質分解バクテリアが好んで住む場所なのだ」

V・B・キヤノンが論文で次のように報告したこと一指摘した。

それは、ヒマシ油を餌に混ぜて動物に与えたら、上行結腸で食物が連続して分割され、その後に、食物を逆に送り込むご、いわ少る逆ぜんどうがおこったのだ。これは結陽膨起を清掃するのは都合のよいことである。

「結陽の運動が弱いと、これらの結腸膨起(ふくらんだ部分)が特に汚れやすくなるのだ」一重要な発見は、非常に優秀な教科書にあっても見落とされることがよくある。

ここに、ヒマシ油を内服した際の直接の結果として、上行結陽の働きを証明するものがある。

グッドマンとギルマンは、いかにして、この油が、小陽内で脂防分解酵素により加水分解されてグリセリンとリシノール酸になるのかを解明している。

便通(浄化)を積極的に促すのはリシノール酸である。リシノール酸には強い刺激作用があるので、そのため腸の運動作用(副交感神経)が刺激され、その結果、小腸に溜まっていた内容物が急速に前進させられるのである。

それから、この教科書には「結腸はほとんど刺激されない。なぜなら、リシノール酸は、小腸を通過するときには他の脂肪酸と同様、吸収されてしまうからである」と述べられている。

キャノンが報告した活動は、放散(正常な伝導のしかたを超えた神経インパルスの分散)と呼ばれる反射現象と大変よく似ている。

もしこれが正しいとするなら、ヒマシ油が、その刺激作用から生ずる神経インパルスを拡大することによって、いかにして小腸全体および横行結腸の上行部(左半分)に対して刺激剤として作用するかが理解できよう。

放散は、中枢神経系の中よりも自律神経系の中にある方が強く現れる。

実際、交感神経系に関しては、その求心性神経インパルス(器官やその一部に向かって)の効果は、全交感神経系を活動させるのだ。

そしてその構造は、このような広範囲にわたる反応によく適合している。したがって、たとえば、もし内臓(腹部)神経の中心の先端を刺激すると、その効果は瞳孔にまでも到達し、瞳孔拡大が起こるのだ。副交感神経系においては、交感神経よりも放散 は少ないとはいうものの、それでもよく目立つ特徴である。

このように、ヒマシ油の効果は、放散効果により、油が小腸の中をほんの少し進む前に、結腸で見られるのだ。


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